この記事では、映画化の話もあった話題の人気漫画『消えたママ友』の登場人物たちのその後を徹底考察。
ツバサ君と虫のエピソードが意味するものやツバサ君のその後、漫画ラストのヨリちゃん(ヨリコ)について徹底考察していきたいと思います。
ある裏技を使えば『消えたママ友』が10円で読めるようになります。
『消えたママ友』はどんな漫画?

仲良しのママ友4人グループのうちのひとり、有紀ちゃんがある日突然いなくなってしまいました。
誰が見てもキラキラしていて幸せそうだった有紀ちゃんの失踪に、3人のママ友たちは信じられない気持ちでいっぱいになります。
有紀ちゃんがいなくなった理由についてそれぞれ思いを巡らせる3人のママ友たち。
有紀ちゃんがいなくなってから、ママ友たちのなかで何かが少しずつ変わりつつありました。

『消えたママ友』は、何気ない日常に突然降りかかってきた出来事をきっかけに、ママ友たちが自分の心の闇に気づいていくミステリーエッセイ漫画です。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、第31話まで無料で『消えたママ友』を読むことができます。
優しい旦那さんとお姑さん、かわいいツバサ君に囲まれてキラキラ幸せそうだった有紀ちゃん。そんな有紀ちゃんがある日突然姿を消した。
保育園のママたちの間ではその話題で持ち切り。噂では有紀ちゃんは男を作って逃げたということらしい。有紀ちゃんとは仲良しだったはずなのに、何も知らなかった春香、ヨリコ、友子。
しかし、みんなそれぞれに思い当たることがあった・・・。平凡な日常を襲った時間を巡って、ママたちがじわじわと自分たちの闇に気づいていく。これは、あなたの日常にも起こるかもしれない物語。
(出典:Amazon.co.jp)
漫画『消えたママ友』の主な登場人物
- 有紀ちゃん(32歳)/安西 有紀
夫と夫の母と息子と暮らしています。
商社勤務。
ある日突然、姿を消しました。
- ツバサ君(4歳)/安西 翼
大人しく聞き分けがいい子。
おばあちゃんが大好きです。
- ノボルさん(33歳)/安西 昇
有紀ちゃんの夫。
一見、家族思いで温和そうに見えますが…。
- あーちゃん(58歳)/安西 綾子
ノボルさんの母親。
息子一家と同居しています。
- 春ちゃん(30歳)/大久保 春香
元気な息子の育児を頑張っています。
おおらかな性格。
食堂でパート勤務しています。
- コー君(4歳)/大久保 広太
春ちゃんの息子。
ひたすら活発、ゆえに怒られがちです。
- ヨリちゃん(35歳)/ 斉藤 ヨリコ
人当たりがよく、世話好きです。
はっきりした性格。
夫の実家の商売を手伝っています。
- リオちゃん(4歳)/斉藤 莉緒
二人姉妹の妹。
姉の影響を受けて勝気な性格に育ちます。
- 友ちゃん(26歳)/八尋 友子
自由奔放に見えて現実的です。
コンビニでアルバイトをしています。
- すうちゃん(4歳)/八尋 すみれ
大人しくマイペース。
リオちゃんと仲がいいですが、ときどきいじめられます。
漫画『消えたママ友』ツバサ君と虫のエピソードを徹底考察
ここからは、『消えたママ友』の登場人物、ツバサくんに焦点を当て、読者を震撼させた虫のエピソードについて徹底考察していきます。

ツバサ君と虫のエピソードには背筋がゾクッとしました。
ツバサ君がときどき見せるサイコパスのような笑顔も気にかかります。
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【考察】漫画『消えたママ友』ツバサ君と虫のエピソード①
あるとき、春ちゃんの息子・コー君が、ツバサ君と死んだ虫を集めて穴に埋めたという話をします。
死んだ虫は穴を掘って埋めるということを春ちゃんに教えるコー君。
そして、コー君は手のひらに乗せたミツバチの羽を春ちゃんに見せます。
それはツバサ君がくれたものでした。
話の流れから考えれば、ツバサ君が教えた話だと考えるのが自然でしょう。
コー君から虫を見せられた春ちゃんは、「ママちょっと苦手~」と涙を流しながら飛びのいています。
その反応を見ても、春ちゃんが虫についてコー君に何かを教えるということは考えられません。
つまり、「死んだ虫は穴を掘って埋める」という話は、春ちゃんがコー君に教えた話ではないということ。
もちろん、パパや保育園の先生などほかの大人たちが教えた可能性も考えられますが、やはりツバサ君説一択だと考えられます。
【考察】漫画『消えたママ友』ツバサ君と虫のエピソード②
保育園で作ったという箱をおばあちゃんのあーちゃんにプレゼントするツバサ君。
ツバサ君が言うには、その箱は“あーちゃんのためのとくべつなキラキラのはこ”だそうです。
ツバサ君のおばあちゃんはそのプレゼントを喜んで受け取ります。
「うれしい」と言うおばあちゃんと「よくできてる」と言うパパ・ノボルさん。
ツバサ君は「ふふ、あけてみて」とニコニコしています。
まもなく、「きゃーっ」というおばあちゃんの悲鳴が。
ノボルさんが駆けつけると、おばあちゃんは「虫っ!!虫っ!!」と騒いでいます。
全部死んでいる虫だから大丈夫だと話すノボルさんですが、よく見るとどの虫も頭がありません。
「どうして全部頭がないの?」とつぶやくノボルさんに「そういうのすきでしょ」とツバサ君。
その顔には不敵な笑みが浮かんでいました。
時として子どもは好奇心や興味から残酷なことをするものです。
ツバサ君が死んでいる虫をおばあちゃんにプレゼントしたのも、特に深い理由はなく、おばあちゃんを驚かせるためだったかもしれません。
ですが、死んでいる虫はもともと死んでいたのか、それともツバサ君が殺したのか、この2ケースでイメージはだいぶ違ってきます。
もともと死んでいた虫の頭を取るという行動もなかなか怖いですが、生きている虫を殺して頭を取っていたとしたら相当戦慄ものです。
驚くおばあちゃんとパパを見て、「そういうのすきでしょ」と言ったツバサ君の言葉にも引っかかるものがあります。
ツバサ君の心の闇を見たようで震撼しました。
漫画『消えたママ友』虫以外にもあった!ツバサ君の震撼エピソードを徹底考察
『消えたママ友』で読者が震撼したツバサ君のエピソードは、虫に関する話だけではありません。
ツバサ君がぽつりとこぼす言葉のひとつひとつが戦慄ものです。
ツバサ君の奇妙な言動にはどんな意味が隠されているのでしょうか?
ツバサ君の震撼エピソードを徹底考察します。
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【考察】漫画『消えたママ友』ツバサ君の震撼エピソード①
保育園の行事、リズム会のため保育園に保護者が集まります。
ママ友関係にヒビが入ったままの3人は、バラバラに行動していました。
そんなとき、春ちゃんが一人でいるところへツバサ君が近づいてきて話しかけます。
「きれいなおクツ、ふんでいい?」とツバサ君。
その表情は真顔でした。
ツバサ君の保護者で行事に来ていたのは、ツバサ君のおばあちゃんのあーちゃんでした。
ですが、周りを見る限り、ほとんどの友だちはママが来ているようです。
ツバサ君はおばあちゃん子なので、ママが来ていないことも平気だと思われますが、やはりそこはまだ小さい子ども。
自分だけママが来ていないことに何かしら思うことはあったのではないでしょうか。
その悲しさや寂しさは、行事に来ているママに向かいます。
そして、ママたちのなかでも身近な存在に感じていたコー君のママに向かったのだと思います。
【考察】漫画『消えたママ友』ツバサ君の震撼エピソード②
すうちゃんの靴がなくなった“お靴事件”。
もう見つからないと思っていた靴が、突然あるところから出てきます。
それは、すうちゃんが保育園で作ったというおイモの中でした。
ですが、すうちゃんの話では、それはすうちゃんが作ったものではなく、ツバサ君が作ったものらしく…。
おイモの中からすうちゃんの靴が出てきたことを保育園で会ったツバサ君に話す友ちゃん。
すると、ツバサ君はボソッと「バレたか」と言い残して立ち去ったのです。
保育園の先生が言うように、確かに子どもは自分が靴を脱いだ場所を忘れてしまうことがあります。
すうちゃんはマイペースな子なので、うっかり…ということもあったかもしれません。
ただ、今回の“お靴事件”は、明らかにツバサ君が意図的に行ったものでした。
それはツバサ君の「バレたか」という言葉に現れています。
靴がなくなったらすうちゃんが困るだろうということは、いくら4歳の幼い子どもでも分かること。
ツバサ君は友だちを困らせたいという意図をもって、すぐに泣いてしまう弱い存在のすうちゃんに目をつけたのではないでしょうか。
漫画『消えたママ友』ツバサ君のその後は?
『消えたママ友』は1巻完結の漫画で、第34話がこの物語のラストになります。
最終回にもツバサ君のその後に触れる話は一切ありませんでした。
ただ、最終回の前の話(33話)で、有紀ちゃんに会ったという春ちゃんにツバサ君が「ママ、わらってた?」と尋ねるシーンがあります。
コー君と話しているときは強がっていたツバサ君でしたが、やはりママのことが気になっているようです。
ツバサ君は、有紀ちゃんがいなくなってからも変わらず生活できていると思われます。
何しろおばあちゃん子ですからね…。
ツバサ君がママである有紀ちゃんよりもおばあちゃんのほうにべったりになってしまったということこそが、有紀ちゃんがギャンブル依存症に陥ってしまい多額の借金をしてしまった元凶と言えます。
何もかもあのおばあちゃんのせいですね。
この『消えたママ友』で悪者を挙げるとすれば、一人目は間違いなくツバサ君のおばあちゃん・あーちゃんで、もう一人はツバサ君のパパ・ノボルさんです。
この悪者2人に何か天罰が下らないと読者としてはすっきりしないわけですが、それがもしかしたら有紀ちゃんが泣く泣く手放すことになってしまったツバサ君そのものなのかも…?と考えてしまったわたし。
ここまで考察してきたように、ツバサ君には「あれ?」と思うような奇妙さが漂っているんですよね。
まるでサイコパスであるかのような…。
この記事では“震撼”や“戦慄”という言葉で表現しましたが、このまま成長していけば何かとんでもない大人になりそうで怖いのです。
これはツバサ君そのものの性格なのか、それともおばあちゃんの影響なのか分かりませんが、ツバサ君のその後が恐ろしいというのは読者の多くが感じたことではないでしょうか。
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漫画『消えたママ友』ラストのヨリちゃん(ヨリコ)徹底考察
考え事をしながら店番をしているヨリちゃん。
そこへいつもの配達員の男性がきました。
ヨリちゃんは有紀ちゃんのように逃げるほどの理由もなく、子育てや介護をしながら年を取ってそれなりに幸せに生きていくんだろうと考えます。
ですが、どこか物足りなさを感じているヨリちゃん。
そして、「…逃げたい」と、無意識に心の声が口に出ていました。
すると、「逃げちゃいます?」と配達員の男性。
しばらくすると、商店からは「ヨリコさーん、ヨリコさーん?」と呼ぶ声だけが響いていました。
意味深な終わり方をしている漫画のラスト。
漫画のラストでヨリちゃんは配達員の男性と逃げたのかどうかですが、多分逃げていないと思いますね。
ここでヨリちゃんが第2の有紀ちゃんのようになって、『消えたママ友2』という続編になったらなったで面白いのですが、そうなってしまうというのは無理があるかもしれません。
漫画のなかで、ヨリちゃんはお姑さんから呼ばれれば、子どもたちが喧嘩をしていて仲裁に入っているときでも、すぐに「はーい」と返事をしてお姑さんの話を聞きに行っていました。
そのため、漫画のラストで返事をしていないのが気にかかると言えばかかるのですが…。
ただ、すぐに返事ができない状況なんていくらでも考えられるので、「返事がない」=「逃げた」とはならないですよね。
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漫画『消えたママ友』の感想・レビュー※ネタバレ注意
どのママさんも立場があって、思うところがあって、それがいい悪いではなく、実際ママって色々な気持ちを抱えながら生きてると思う。
共感とまではいかないけど、心に重く残る作品でした。出典:ブクログ
とてもドキドキしました。私も子どもが大きくなるまでの辛抱だと思って、ママ友と付き合っていましたが、ママ友ほど辛いものはありませんでした。リアルで面白かったです。
出典:ebookjapan
四コマ漫画なので読みやすかった。
それぞれの家庭の事情があるんだな、と思ったし…どんな時にでも旦那さんは自分の母親よりパートナーの味方で居るべきだと思った。出典:ブクログ
誰にでもある、心の闇。分かっているつもりでも、分からないことの方が多い友達という他人たち。次々と明かされる事実と真実が切ない。
出典:ebookjapan
とてもおもしろかったです。みなの気持ちが痛いほど伝わってきました。リアルであるあるなのでは。。
出典:ebookjapan
漫画『消えたママ友』の作品情報まとめ
最後に、『消えたママ友』の作品情報についてまとめます。
| 作品名 | 消えたママ友 |
| 作者 | 野原広子 |
| 連載 | 『レタスクラブ』(KADOKAWA) |
| 巻数・話数 | 1巻・34話 |
| 完結 | 完結 |
| メディア化 | 映画化中止 |




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